呼吸する言葉・2月の光
「人はどうして」的な詩は、
本当は誰かに問いたい「あなたはどうして」なのだ。
詩が問いよりも優れているというわけじゃないが、
問いを諦め、すりかえた詩は、何の光も導けない。
深呼吸する言葉・立春!
地上にどんな風が吹いていようと、
地中では芽吹こうという命がまさに今にもウズウズしている。
己の中に確かなそれを今こそ感ぜよ、何よりも!
深呼吸する言葉・かぜっぴき
ぬか床をかきまわすのも、
ときどき風邪をひくことも、
おんなじくらいたいせつかもなぁ。
深呼吸する言葉・傘越しに
寒の内こそ雨暖かく、
傘越しに花開いた梅を見つけた。
深呼吸する言葉・深呼吸を思い出す
「じぶんのできる範囲でするということこそが、
君が君に課している“ちょっとの努力”をすることなんだよ」
爪先立ちしてた踵、地面に降りる。
そうだ、自分の場所を踏みしめなくっちゃね。
深呼吸する言葉・守りたい
わたしの祈りがほんとうに形になって
守りたいものを守れたらいいのに。
必要なら毛布になって。
必要なら屋根になって。
必要なら光になって。